医療と政治へのスタンスが

日本医師会:会長に原中氏 小差、民主との距離苦慮 参院選対応、微妙に
 
任期満了に伴う1日の日本医師会(日医)会長選挙で、民主党支持を打ち出した原中勝征(かつゆき)氏(69)が初当選し、同日新会長に就任した。だが、現職だった唐沢祥人(67)、森洋一(62)両氏の得票を合わせた「反原中票」は225票に上り、原中氏の131票を94票上回った。支持が割れた選挙結果は、政権与党との距離感を巡る日医内部の「揺れ」をうかがわせている。原中氏は親民主路線に批判的な層への配慮も必要となり、参院選への対応を含め難しいかじ取りを迫られそうだ。

1日夕、原中氏は東京都の日本医師会館で記者会見し、「政権が代わったのだから、対処も変わらないといけない」と述べ、民主党との関係を重視していく考えを示した。
日医は夏の参院選比例代表で、既に政治団体「日本医師連盟」の組織内候補で自民党公認の現職、西島英利氏の推薦を決めている。西島氏の扱いについて原中氏は「近々、日本医師連盟の総会を開いて再度討議していただく」と語り、推薦撤回の可能性を示唆した。

「政治とカネ」の問題にあえぐ民主党も参院選の単独過半数獲得に向け、原中氏に期待を寄せる。1日、石井一選対委員長と国会内で会談した小沢一郎幹事長は「よかったなあ」と笑顔を見せた。細野豪志組織・企業団体委員長は記者団に「ぜひご支援をいただきたい」と表明した。

それでも選挙結果は、民主党の思惑に影を落としている。
「民主支持一辺倒」を否定する点で共通する唐沢、森両陣営は、水面下で一本化調整を続けていた。投票結果で見ると、一本化していれば原中氏を抑えていたことになる。また副会長選では、当選者3人全員が「非原中派」だった。
親自民で来た日医執行部は政権交代後、診療報酬を議論する中央社会保険医療協議会から排除された。日医の元幹部は「会員には、民主に寄りすぎると次の政権交代で再びしっぺ返しを受けるとの懸念も強い」と言う。自民党関係者は「原中さんが信任されたわけではない」と指摘する。

日医に限らず、医療界には民主党との「間合い」を巡り、戸惑いが広がりつつある。
1日夜、都内で開かれた原中氏の当選祝賀会には、民主党から参院選に比例代表で立候補を予定している医療法人理事長の安藤高夫氏(51)が駆けつけ、「原中日医=民主」を印象づけようとした。
だが、内閣支持率の急落とともに、安藤陣営内の医療関係者の間には不安も広がり始めた。陣営内は、原中氏との連携を重視する民主党職員と、原中色を薄めたい医療関係者の間で方針が揺れたという。ある病院関係者は「原中氏と結べば恨みを買いかねず、日医と病院の協力関係にも支障をきたしかねない」と打ち明ける。

◇蜜月崩れ、自民動揺
一方、自民党も原中氏の当選には動揺を隠せない。

1日、自民党の谷垣禎一総裁は記者会見で、参院選への対応について「(西島氏が)当選する態勢を作っていかなければならない」と述べ、今後も党として西島氏を支える考えを強調した。
04年の参院選で西島氏は日医の全面支援を受け、25万票を獲得した。だが、今回同様の支持を得られる保証はない。07年は日医の推す現職が18万6000票で落選した。西島氏は1日、記者団に「(日医連の)決定には従う」と淡々と語った。

政権交代は日医の地方組織をも揺さぶっている。会長選を前に、長野県医師連盟は自民党長野県連の職域支部から離脱した。党石川県連の県医師会支部は3月31日に解散した。様子見をしていた山梨、兵庫、岡山県などの医師連盟も参院選に向けた判断を迫られる。

自民党支持団体の離反は日医にとどまらない。日本歯科医師連盟は同党からの新人候補擁立を撤回した。
日本看護協会は、政治団体「日本看護連盟」の自民党公認候補を支持しない方針を決め、ねじれ状態になっている。

◆投票結果◆

原中勝征氏 131
森洋一氏  118
唐沢祥人氏 107
金丸昌弘氏   0

【毎日jp】



今回の結果は、医療と政治の関係を改めて考える複雑な様相を呈しています。
どうゆう政治スタンスが良いのか、政権交代なって改めて問われています。
by kura0412 | 2010-04-02 09:01 | 政治 | Comments(0)

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