日本の歯科界を診る(ブログ版)


コラムニスト・鞍立常行が日本の歯科界に直言
by kura0412
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IT化は時代の趨勢であり

診療履歴、共通データ網 IT戦略案、全国病院で引き出し

政府のIT戦略本部(本部長・鳩山由紀夫首相)が取りまとめるIT(情報技術)戦略の骨格が16日、分かった。診療履歴に基づいた適切な医療を全国のどこでも受けられるようにするためのデータベースを整備するなど、医療分野でのIT化推進を柱とする。5月に必要な法整備や予算措置を盛り込んだ工程表をつくる予定で、新成長戦略と歩調を合わせて2020年までに完成させる方向だ。

19日の戦略本部会合で(1)国民本位の電子行政の実現(2)地域の絆(きずな)の再生(3)新市場の創出と国際展開――を柱に据えた骨子を示し、4月をメドに決定する。

【NIKKEI NET】



現場の現状を全く無視し強引なレセプトオンライン義務化は撤廃されましたが、医療のIT化促進は時代の趨勢です。
既に日歯の来年度事業計画にもこれが検討課題となっています。社会のもとめと臨床現場の実態との間をどう埋めていくかを、現場サイドに立って歯科界も先手を打たなければなりません。
by kura0412 | 2010-03-17 08:35 | 医療政策全般 | Comments(3)
Commented by 累卵 at 2010-03-17 09:20 x
医療のIT化は時代の要請
平成21年7月6日「i-Japan戦略2015」の医療・健康分野における将来ビジョン及び目標では「2015年までに、医療改革を進める上で、少子高齢化、医師の不足、偏在等に起因する各種問題の解決に対し、デジタル技術・情報が大きく寄与し、医療の質の一層の向上が図られる。」とあり、医療のIT化は時代の要請であり、避けて通ることは出来ないと考えられます。
 よって、(日歯会員)ほぼ全ての歯科診療所で、診療報酬の請求におけるオンライン化に対応すべく、日歯はレセオンライン化への積極的対応を表明するべきと考えます。更に、電子カルテも導入し、健診・リスク診断・予防指導などをPC画面で説明し、プリントアウトして患者に手渡すなどのシステムを構築し、説明や治療に患者も納得したという証拠や記録を残すことも必要と考えます。
Commented by 累卵 at 2010-03-17 09:21 x
同時に、IT化による情報提供と情報管理の充実を診療報酬で十分に評価する
ことや、省令を最大限活用して代行請求も含むIT化に対する財政支援の拡大を図ることも重要と考えます。
 医療分野におけるIT化先進国の米国では、電子処方せんを利用したり、成果連動型診療報酬を採用したりする医者や医療機関に対するインセンティブとして、医療保険上の優遇制度を設けたり、IT化への補助金を設けています。
Commented by はと at 2010-03-17 09:54 x
電子処方箋かー
考えたこともなかったです。
確かに全然ありですね。

>>IT 化は時代の趨勢であり

まさにですね
ミラーを片手に歯科医師の本音
回想

本紙閉刊に伴いこのコラムも今回で最後となります。平成10年9月から19年間、筆が進まない時もありましたが、締め切りを遅らせることもなく、また大きなトラブルもなく終えることにある意味安堵しております。ただその中で一度だけで校正まで終えながら書き直したことがありました。それはあの「日歯連事件」と称された事件が勃発した時でした。
あの時は一人の開業医でしかない私が、社会事件になるほどの大事件に対して実名で書くことに躊躇しましたが、事件に対していろいろな観点から憤りを感じ、もし問題となれば歯科医師を辞める覚悟をもって書きました。この事件によって日本の歯科界に大きな変化があったことは多くの先生方が感じられたことです。今思えばその内容は別として、あの時書き綴っておいたことが、その後連載を続けられた源になっていたかもしれません。
然るに風化しつつあるあの事件の本質は何だったのか。その手法に対しては司法判断が下った結果が示されていますが、事件の根本には、現在も続く歯科医療に対する公的評価の低さを何とか打開しようと考え方がありました。この点を誰もが分かっているのに言葉に出ていません。但し結果的には中医協委員が1名減員、事件後の懲罰的な18年度改定となり、歯科界の思いとは反対の流れを作ってしまいました。特に改定では、それまでの改定時で、技術料を引き下げながら作った僅かな財源を「かかりつけ歯科医」初再診料に振り分けながらも、「かかりつけ歯科医」を一気に消し去られたことによって、保険点数全体が縮小したと共に、時代の流れである「かかりつけ歯科医」という名称、概念をも否定されることになってしまいました。そして事件によって植え付けられた歯科界の負のイメージは現在も引きずっています。
日本の歯科界は今、大きな分岐点に差し掛かかり、新しい息吹が入る機運も高まっています。但し、この負のイメージを引きずったままでは大きな壁が存在します。あの事件は終わったのでなく、まだ背負っており、それを回顧することで歯科界の課題を改めて見出すことが必要です。
残念ながら現在、日歯、日歯連盟共に入会者、特に若い先生の入会が減少しています。事件の影響、また、入会することへの利点を見出せず、医療環境向上寄与への期待が薄らいでいるからです。個人で個々の臨床現場での対応出来ても、政策を変えるには一つの塊にでなければパワーが発揮できないだけに、この問題は歯科界発展の最大の課題です。その為には、過去の問題となった出来事を背景も含めて改めて見直し、そして新しい目標を示す。それも抽象的でなく、具体的な分かりやすい政策を提示することで歯科界の展望が分かることで推進力の働きとなります。
最後に、本コラムを続けなければ会うことの出来なかった全国の先生方と交流できたことは、私の歯科医師人生としての財産となりました。そして、好き気ままに綴ることを甘受して頂き、連載を許して頂いた歯科時報新社・吉田泰行社長に感謝を述べ終わります。ありがとうございました。
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